【99%が知らない】スカルプDの裏話!チャレンジマインドがつくるアンファー流ブランディング【EC・ネットショップ】【episode218】

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今回ゲスト、アンファー株式会社 執行役員 吉岡 真実子 氏は、インターネット販売部門においてサイト運営業務やCRMを中心に自社サイトのシステムリプレイスや新規WEB販路開拓をご経験。自社サイトや楽天市場、ヤフーショッピングなどのさまざまな販路でのEC販売を統括されていらっしゃいます。

吉岡氏に『アンファーのブランディング』についてお伺いしました!

▽スカルプDの最初とは?

発祥は1999年に弊社グループとしてAGAのクリニックを新宿に開院していて、元々そこの患者さん用のシャンプーを2005年にアンファーとして売り出したのがスカルプDの最初です。
その当時は薄毛に悩まれていても、遺伝と諦めるか、もしくは皮膚科に行くような世の中で、弊社が1999年に新宿にAGAクリニックを開院した頃は本当に少なくて、患者さんもおおっぴらに周りの方に言いたいようなことではなかったです。
2000年より以前は、頭皮を洗ったり、薄毛のケアをしたりということが一般的ではなく、スカルプケアという言葉もなくて、弊社のシャンプーと一緒に市場カテゴリーを作ってきました。
治療のタイミングだけのケアだけではなく、日常的にスカルプケアをしてほしいという観点から、AGAクリニックの医師がまずは患者さんに出していたものですが、普通に市場で買えた方が良いというところからスカルプDが誕生して、当初はECと一部のバラエティショップさんだけで、今の倍くらいの金額で販売したという背景なので、すごく真面目な歴史を持っているシャンプーです。
スカルプDは、パッケージと中身のリニューアルを14回繰り返していて、今回の製品が15代目ですが、毎回弊社が各大学の研究室やドクターの最新の研究結果を盛り込むことで、頭髪のシャンプーの中で、1番研究されたものだという自負を持って出したいと思っています。
そのため、弊社の商品開発のメンバー単独では進められないので、すぐ近くで働いているグループが一緒の医師やクリニックメンバーとミーティングレベルで会話をして、必ず医師に確認をして積み重ねて作っているので、医療とはかなり密接な関係で商品開発の仕事をしています。

▽どうしてあの有名な広告だったのか?

私も2008年当時は、入社前でマーケティングに携わっていなかったので、本当の背景というのは分かりませんが、今も同じ考えなのですが、薄毛に悩んでいる自分や、スカルプケアのシャンプーをどんなに中身が良いと言っても手に取るのは結構抵抗があったり、薄毛は遺伝だと言われ続けている中でスカルプケアシャンプーを使っているというネットレビューを見ていて、弊社が作ったスカルプケアシャンプーだという自負のもと、コンプレックスを明るく伝える、悩みを閉じこもったものにしない、恥ずかしいことではない、という背景があります。
これは裏話ですが、薄毛のシャンプーなので、当時は有名なイケメン俳優や、権威がつきそうな大御所俳優に宣伝をオファーしても受けてくれる方が全然いらっしゃらなかったのですが、芸人の皆さんは面白おかしくやってくださるというところで、皆様の印象に残るプロモーションの1個になったという感じです。
頭皮の環境が良くなるという実績がないと、ただふざけたことで終わってしまうのですが、スカルプDを使っていただいたら、明らかに頭皮の環境も変わるという自信があったので、真面目があるからこそふざけられて、あのような大きい「K-BO-BO-プロジェクト」ができました。

▽スカルプDのブランディングとは?

スカルプDはマーケティング担当者や販売担当者も何回も変わっていますが、この商品自体が既に人格を持ち始めていて、スカルプDが持つイメージが今や先行しているので、スカルプDという名前を聞いたら頭皮に効くものということをお客様に答えていただけるというところまで、18年かけて出来ているというのが、スカルプDのブランディングかなと思っています。
担当者が変わる際に、コンセプトのインプットはしませんが、商品が伝えたいポイントや、商品が持っているイメージと言いたいことは変わらないので、そういう意味では継承されるというか、それに伴ってやっていくという感じです。
ここ数年は芸人さんを使ったプロモーションやキービジュアルはもうやっていないですが、商品力が高いからこそ、勇気を持ってチャレンジするマインドは変わらず受け継がれています。
昨年10月から販売している15代目は、初めて詰め替え用パックでそのまま使えるようになっていて、詰め替えるとシャンプーの成分が落ちてしまうので、進化・大きなチャレンジだったのですが、アンファーのマインドとして常に新しいことを挑戦するというのが外せないポイントなので、売れているからそのままで良いのではなくて、中身も外も変えていかないといけないと思っています。
やはり新しいことをすると前の方が良かったというお声は一定数ありますが、今のエコの時代に毎回ボトルを捨てるという罪悪感から圧倒的に解放されて喜んでいただいているのと、この中身だけの方が僅かですがお安いので、そういった意味でもお喜びいただいているお声もあります。

このほかにも盛りだくさん、『アンファーのブランディング』について公開しています。
それでは、吉岡氏流『アンファーのブランディング』、ぜひお楽しみください。

~第218回 ゲスト~

吉岡 真実子 氏
アンファー株式会社
デジタルコマース担当 執行役員

2015年 中途採用でアンファーに入社。インターネット販売部門においてサイト運営業務やCRMを中心に自社サイトのシステムリプレイスや新規WEB販路開拓を経験。自社サイトや楽天市場、ヤフーショッピングなどのさまざまな販路でのEC販売を統括。
2022年よりインターネット販売部門と新規事業企画部でフェムテックブランド フェムチャーのブランドマネージャーを兼任。現在に至る。
また2022年10月から女性健診事業を展開する株式会社ファムメディコ取締役に就任。

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