生成AIでLP到達率3倍UP!劇的改善!広告運用が変わりました!【EC・ネットショップ】

EC支援サービス編

今回ゲスト、株式会社オプト 野嶋 友博 氏は、株式会社オプトに入社後、SNSを中心とした広告運用に携わり、日本で12名のみ認定されている、LINEの認定講師「LINE Frontliner」に認定されていらっしゃいます。

野嶋氏に『生成AI』についてお話をお伺いしました!

▽動画生成AIを活用した好事例は?
広告クリエイティブの進化を時代背景から振り返ると、2010年前後はまだガラケー時代でした。そこからスマートフォンが普及し始め、2015年前後にはSNSが登場し、2016〜2017年頃から動画フォーマットが主流となり、さらに2019〜2020年頃には縦型動画へと進化しました。
最近ではフォーマットの進化に加え、テイストの進化も起きています。具体的には、いわゆるUGC風と呼ばれる、素人っぽさを感じる自然な表現が好まれるようになっています。以前は「スマホでどれだけテレビCMのような高クオリティな動画を作れるか」が重視されていましたが、近年ではむしろ広告っぽく見えないことが評価される傾向にあります。しかし、今は再度プロのクオリティへの注目が再燃しており、その代表例が「ショートドラマ広告」です。テレビ品質の映像表現が、ローコストかつ高精度で作れるようになり、広告への活用が進んでいます。
もちろん制作には一定のコストがかかるため、社内スタジオを整備し、インフルエンサーを常駐させてコンテンツを量産する企業も出てきましたga、すべての企業が同様の環境を持てるわけではありません。そこで登場したのが、動画生成AI「Veo3」です。
私自身もVeo3を活用し、ショートドラマ風の広告クリエイティブを制作してみました。例えば、「夏の暑い時期に朝のメイクが崩れて眉毛がズレてしまい、イライラする」という一連の流れを、UGC風ではなく完全にドラマとして表現しました。Veo3によって、高品質な映像表現が可能になっただけではなく、制作時間も大幅に短縮でき、コツを掴めば、1本あたり約1時間半で完成させることができました。
実際にこの動画を配信したところ、CPA(顧客獲得単価)は約半分に削減され、ランディングページの最終到達率は約3倍に向上しました。視聴時点で、動画がLPの役割を果たすような効果が得られました。
一番苦労したのは「セリフ」の扱いです。Veo3は基本的に英語のプロンプトが前提となるため、日本語の扱いには工夫が必要でした。日本語を直接入力するのか、ローマ字で表現するのかなど様々な試行錯誤を行いました。例えば、「両眉がうまく描けなくてイライラする」とプロンプトに入れると、なぜかキャラクターが歌い出すこともありました。「イライラする」というフレーズが、AIにとっては歌詞のように認識されてしまうようです。指示の調整は重要なポイントです。

▽今後のAI活用の展望は?
今後もさまざまなAIソリューションが登場してくる中で注目しているのが、「Midjourney」を活用した漫画制作です。セリフはCanvaなどで後付けしていますが、構図やキャラクター配置などはプロンプトのみで指示が可能です。エンタメ要素を加えることで、面白みのある漫画を効率的に制作できるようになりました。
特に活用されているのがランディングページでの漫画導入です。以前は1本制作するのに数十万円かかっていた漫画も、今ではAIを使って自作・内製化することで、近いクオリティのものをより安価かつ短時間で制作できるようになっています。
さらに最近、非常に可能性を感じているのが動画AIによるマニュアル作成です。広告運用の現場では、ルール化できる部分もあれば、数値の変化に応じた職人芸のような対応も求められます。その再現性を高めて標準化することが課題とされてきました。
この課題解決のヒントを得たのが、美容師の教育現場です。美容師はアシスタントを育成する際、朝の時間などを使って実際のモデルにカットしながら、「なぜこの角度で切るのか」「どう考えているか」を言語化して伝えています。この考え方を広告運用に応用するべく、動画でそのノウハウを記録し、マニュアル化することを試みました。しかし、動画は「見るのが面倒」「必要な情報にすぐアクセスできない」といったデメリットがあり、なかなか活用しきれませんでした。
そこで最近、GoogleのGeminiを使って、動画から自動的にテキストマニュアルを生成する取り組みを始めました。これにより、ビデオtoテキストというワークフローが可能になり、やるべきことが一目でわかる資料として整備できるようになりました。動的なコンテンツを静的に変換する技術は、今後の業務効率化において大きな可能性を秘めていると感じています。

このほかにも盛りだくさん、『生成AI』について公開しています!
『生成AI』をご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、野嶋氏流『生成AI』、ぜひお楽しみください!

~第312回 ゲスト~

野嶋 友博 氏
株式会社オプト
プラットフォームサクセス本部 専門役員

2015年㈱オプトに入社。SNSを中心とした広告運用に携わる。2021年より、営業および広告運用組織の部長に就任し、EC・教育・人材業界をはじめとするクライアントを担当。日本で12名のみ認定されている、LINEの認定講師「LINE Frontliner」に認定。2022年より、戦略・戦術プランニング組織を立ち上げた後、2025年1月より、プラットフォームサクセス本部専門役員に就任。

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