今回ゲスト、グリニッジ株式会社 田中裕之 氏は、2003年にグリニッジを創業。ものづくりが好きなため、現在も会社経営のかたわら、プログラム、デザインもされていらっしゃいます。
田中氏に『LINE』についてお話をお伺いしました!
▽最近のメルマガでの販促効果の現状は?
昔から情報発信といえばメールあるいはメルマガが王道でしたが、最近はレスポンスが悪化してきています。昔は注文を受けたらすぐにメールを送っていて、そこに安心感を持ってもらうのが定番でした。しかし、今は完全にルーチン作業になっていて、ツールが動いているかどうかすら店舗側が気づかず確認すらしていないケースもあります。それだけメールに関する意識が皆さんからだいぶ薄れてしまっています。メールはプル型のツールでしたが、スマホだと通知が来るのでメールといえどもプッシュ型にはなってはきましたが、 消費者側がメールアプリを開いたら未読が何百件もある人が多く、なかなか目に入りません。また、届いたはずのメールがスパム扱いされたり、プロモーションに自動振り分けされたりして、信頼性が下がっています。ただ一方で、ECでの注文メールはエビデンスのようなところがあり、メールを送っておけば、いざという時に検索すれば見つかるという安心感はあると思います。D2Cのようなところでは、カートを使わずにチャットの中でやりとりしながら販売することもあり、もうメールは不要でチャットだけで完結するところが実は出てきていると感じています。D2C領域で増えているのがチャットでのやりとりで、今後どんどん伸びてくると思います。一見、面倒そうに思えるかもしれませんが、購入に関する質問が多いので、その場で疑問を解決すればすぐに購入につながります。人が関与するのは本当に必要なケースだけなので、非常に効率が良くなり、一つのコミュニケーションツールとして成り立っています。
▽メールの代替手段としてのチャットやLINE、SMSは有効?
メルマガで送るよりもLINEの方が効果があるので、LINEの方が主流になってきています。2025年は「LINEに本格的に取り組む年」だと考えています。楽天に出店している5万5000店舗のうち、LINE公式アカウントを持っているのはたった8800店舗ほどです。LINEのアクティブユーザーは日本で約9700万人のようですが、ショップ登録をして情報を受け取ってる人はまだ少ないため、取り組めば効果が期待できます。
一方、SMSは確実に届くという強みがあり、何かしらのお客様サポートとして使うことは当然ありますが、固定費や送信料が高いので、急ぎの連絡など限定的な用途に使われるケースが多いです。また法律上、プロモーションをする場合にはパーミッションが必要なので、その点もハードルになっています。
メールマガジンとLINEのお友達の追加の両方で連絡をとった時に、開封した人は10%程度しかおらず非常に少ないです。現状のコミュニケーション手段にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、うまく使い分けることが大事です。
このほかにも盛りだくさん、『LINE』について公開しています!
LINEについてご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、田中氏流『LINE』、ぜひお楽しみください!
~第303回 ゲスト~
田中 裕之 氏
グリニッジ株式会社
代表取締役社長
早稲田大学第二文学部文芸専修卒業。学生時代は映画を学び、卒業後はテレビの制作会社に入社。
TBSのお昼のドラマ数本の脚本を担当するなど、脚本家として活躍。
コンピュータの趣味が高じていつしかそちらが本職となり、2003年にグリニッジを創業。
ものづくりが好きなため、現在も会社経営のかたわら、多少プログラムしたりデザインしたりと手を動かす。
現在の趣味はロードバイクで、坂道を上るためのトレーニングに日々いそしむ。
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