今回ゲスト、ナイル株式会社 青木 創平 氏は、Webコンサルタントとして大規模ECサイトから、BtoBサービスサイト等をご経験され、現在はインハウスでマーケター、インサイドセールス業務を実施されていらっしゃいます。
青木氏に『SEO対策』についてお伺いしました!
▽SEO対策を考えるのに何をしたらいいのか。
ツールを使用してキーワードの調査や順位だけを見ていきがちですが、検索結果をぜひ今後はさらに見てほしいです。
検索結果を見ながら、どういう検索エンジンの動きがあるのかをぜひチェックしていただけるといいと思います。
まだ本実装はされていませんが、GoogleではSGEと呼ばれるAIが適切な要約を出してくる機能があり、広告を出すテストも行われています。
今後SGEの表示にできるだけ選ばれるような、見やすい情報を持っておくのがポイントになると思います。
出稿金額を上げておくのもやっぱり重要なんじゃないかなと思います。
サジェストも見てほしいです。
検索窓のところをクリックすると関連するキーワードが出てきますが、それが幅広くなっています。
口語体や4語のかけ合わせなども結構出てきます。
4語のかけ合わせが毎月700とか500ぐらい検索されたりすることもあります。
実機で検索結果を見てみると、ユーザーの知りたいニーズもわかってくるんじゃないかなと思います。
▽検索のトレンドとSEO対策は。
キーワードリストを定期的に見直すのもおすすめです。
Googleからの発表では、「?とは わかりやすく」「なぜ」「メリットデメリット」などを最後に付け加えている検索が増えています。
ユーザーの検索は、あるタイミングで増えたり、逆にダウントレンドになるケースもあり、検索結果のサジェストも変わることを考える必要があります。
キーワードリストを見直すと「あれ。こんなキーワードあったの。取れてないな。」というのが多分出てくると思います。
検索のキーワード数自体がそもそも増えていますし、より分かりやすい形でユーザーが検索していくんじゃないかなと思います。
▽検索エンジンの変化とSEO対策の成果をあげるためのコツとは。
検索すると昔より画像が増えて、検索結果自体が1つのECサイトの一覧ページに近いような動きになっています。
YouTubeやTikTokが出たり、Yahoo!さんではYahoo!知恵袋などのグループの企業様のサイトが枠を持って上に出てくるため、SEOでは1位をとっているのに出てくる位置が結構下になってしまいます。
SEO対策の成果はまず順位で見ていたが、最先端の取り組みをされている企業様は、上からのピクセル数、長さで測っています。
クリック率、CTRをあげるためにまだ開拓しきれてないキーワードを探すのも方法の一つだと思います。
細かいロングテールのキーワードに対しても、なるべく自社の製品を当てられるようにタイトルを調整したり、場合によってはそこに当たるようなコンテンツを作っていくっていうのも方法の一つだと思います。
▽検索してみるときのコツは。
まず自分で実際の一連の検索動作をやってみましょう。
例えば自分がそのアイテムを買ったり調べ物をするときにどうやって調べるかなっていうのをユーザーの立場になってやってみます。
割ととんでもないキーワードで検索してる時があります。
お客様の立場になって、という原点回帰はやっぱり重要だなとは思います。
自社ECサイトだけでなくGoogleの調査をしてみてもいいんじゃないかなと思います。
Googleほど検索されてる検索エンジンはないです。
おそらくどのECサイトよりも検索されているので、こういう検索でこういう結果を出すと基本的にユーザーが満足するという動きのもとで、あの検索結果が成り立っているので、参考にできる部分も多いと思います。
自社ECサイトのアルゴリズムにも反映させてもいいと思います。
普段の検索からSEOを意識して自分の検索を客観的に見ていくと、検索エンジンの様々な機能やCTRが下がってるんじゃないかといったところにも気づきやすくなると思います。
サジェストを何回か押して2回目ぐらいの時に「こんなキーワードでも検索されてる。」とか、 「もうサジェスト終わっちゃった。じゃあそんなにここでは検索されてなさそう。」といったことに気付けると思います。
マーケター目線で検索して見てみるといいですね。
この他にも盛りだくさん、SEO対策について公開しています!
自社ECサイトをお持ちの企業様のご参考になるかと思います!
それでは青木氏流『SEO対策』についてぜひお楽しみください!
~第233回 ゲスト~
青木 創平 氏
ナイル株式会社
マーケター/SEOコンサルタント
著書「10倍はかどるSEOの進め方」
Webコンサルタントとして大規模ECサイトから、BtoBサービスサイト等を経験。100ページを超えるSEOガイドライン執筆など技術的SEOへの造詣が深い。現在はインハウスでマーケター、インサイドセールス業務を実施する。