-
- 2024年7月26日から8月1日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供です。
本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1、消費動向から見る消費者の価値観の変化
2、アートネイチャーが高性能AI搭載サイトをオープン
3、TikTokの投稿から商品購入経験がある人は?
4、ECサイトの会員特典として「返品送料無料」を提供可能に
5、消費者のネット利用環境は?気になるスマホ利用率
1.消費動向から見る消費者の価値観の変化
デロイト トーマツ グループは、消費者の価値観・マインド、購買行動の決定要因などを調査した2024年度「国内消費者意識・購買行動調査 」を公開しました。
「この数年で変化した価値観」についての質問への結果として、約3割弱の人が「コストパフォーマンスを意識するようになった」「節約と贅沢のメリハリをつけるようになった」と回答しています。このことから、昨年に続き経済的側面に対してのシビアさは強い傾向にあります。
また、「節約志向が高まり、より低価格なものを購入するようになった」の回答は、世帯年収が少ないほど高い傾向にあり、昨年の調査結果と変化はないものの、高所得層においても昨年調査よりも回答割合が増加していることから、全体的に昨年より節約志向の傾向が高まっています。
この結果から、企業は消費者の購買行動の変化を考慮したうえで、消費者需要を取り込む商品・サービス開発やマーケティング施策を検討する必要があると考えられます。
昨年と比較し、全ての商品カテゴリにおいて「消費金額が増えた/大幅に増えた」の回答が拡大しました。外向き消費の「外食」は15.1%、「旅行」は14.5%など、全ての年代で消費が活発化しています。
一方、昨年に引き続き、消費金額の増減の理由として「物価高騰」が上位を占めており、特に「食料品」「日用品」などの生活必需品においては、相次ぐ値上げにより必要に迫られて消費金額が増加していると考えられます。
また各カテゴリで1~3割は「消費金額が減った/大幅に減った」と回答していることから、消費を控える傾向は依然として続いています。
2.アートネイチャーが高性能AI搭載サイトをオープン
毛髪に関する総合サービスを提供する株式会社アートネイチャーは、メンズ公式サイトのリニューアルを行い、高性能AIを搭載した毛髪に関する総合サイトとして『HAIRの部屋』を開設しました。
『HAIRの部屋』は、毛髪が気になりだしたお客様から、今すぐ対処したいお客様まで、毛髪の悩みや気になる疑問をお持ちのお客様それぞれのニーズにワンストップでお応えするサイトです。毛髪の研究を重ねてきた当社の知見と、最先端のAI技術を掛け合わせた『HAIRの部屋』にチャットでお気軽に相談可能です。
今すぐ対処したいお客様には、増毛やウィッグ商品の他、アートネイチャー・オンラインショップで取り扱う商品のご案内など、お客様の利便性を考慮し、ご希望の商品がよりスムーズに見つけられるようになり、ショッピング体験がさらに便利になりました。
高性能AIによる相談窓口がお客様満足度の向上やECサイトへも誘導による売上の増加を狙う動きを取れるようになっています。
3.TikTokの投稿から商品購入経験がある人は?
株式会社GO TO MARKETが運営する法人SaaSの比較メディアUtillyは、2024年7月にTikTokの投稿をきっかけとした購入経験に関する調査を実施しました。
TikTokの投稿を見て商品を購入したことがある人は23.1%でした。7.2%は『よく購入する』と回答した一方、69.7%は『購入したことはない』と回答しています。
TikTokを利用したことがある場合、年齢にかかわらず一定の割合で購入経験はあるようです。特に20代はよく購入する割合が最も高く、若い方に向けた訴求が他の世代よりも購入率を向上できるのではないでしょうか。
4.ECサイトの会員特典として「返品送料無料」を提供可能に
購入体験プラットフォーム「Recustomer(リカスタマー)」を運営するRecustomer株式会社は、2024年7月よりShopifyのための拡張機能「VIP(ブイアイピー) – 会員プログラム」を提供する株式会社Stackとサービス連携を開始いたしました。
Shopifyを利用するEC事業者は「VIP」を通じて、自社ECサイトにロイヤリティプログラムを導入することができます。この度の連携により「Recustomer 返品・キャンセル」にて、VIPで決定された会員ランクごとに返品ポリシーを出し分けることが出来るようになりました。
これにより、会員特典として「返品・交換の送料無料のサービス」が提供可能となり、ロイヤリティ顧客にとってより魅力的な会員プログラムの構築が可能になっています。
5.消費者のネット利用環境は?気になるスマホ利用率
LINEヤフー株式会社は、2024年上期のインターネット利用環境に関する調査を実施しました。「スマホ」でのインターネット利用者は、15-79歳全体で89%、「PC」利用者は35%となっています。「スマホとPC」の併用は34%、PCのみの利用者は1%となりました。
年代別では、60代以上のシニア層において、直近3年間の「スマホ」でのインターネット利用者の増加傾向が顕著です。また、10代〜50代の「スマホ」の利用者は、前回調査同様95%以上の高水準となっており、高齢者を除けばほとんどの世代にスマホでアプローチを掛けることが可能であることがわかります。
以上、ECの未来®NEWSでした。