2023年11月3日から11月9日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。
ご紹介するニュースは次の5つです。
1.ネットショップ作成サービスの「BASE」月額費大幅値上げへ
2.いくつ知ってる?2023年Z世代へのトレンド調査
3. Instagram、クリエイターの収益化ツールを強化
4.デジタルガレージとシステムインテグレータが共同出資で新会社設立
5.ファッションサイトでユーザーが参考にする口コミは?
1.ネットショップ作成サービスの「BASE」月額費大幅値上げへ
ネットショップ作成サービスの「BASE」は、2024年1月16日よりグロースプランの料金を改定することを発表しました。
BASEのプランは月額費がかからないスタンダードプランと、月額費を支払う代わりに手数料など決済にかかる費用を抑えられるグロースプランの2つのプランがあります。今回の発表によりグロースプランは、一月あたりの月額費を14,000円値上げするとのことです。
また、値上げに際して、機能を大幅に拡充するとの発表がありましたが、さまざまな選択肢が検討できる現代において、この値上げを事業者がどのように捉えるのか、今後の動向に注目です。
2.いくつ知ってる?2023年Z世代へのトレンド調査
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキュウラボ)』は、SHIBUYA109 lab.独自ネットワークに所属する15~24歳510人の女性を対象に2023年トレンド調査を実施しました。
また、テテマーチ株式会社のZ世代マーケ研究室「lookey(ルーキー)」は、『Z世代SNSトレンドグランプリ2023』を発表しています。
どちらの調査も共通する項目が多く、2023年のトレンドがわかる結果となっています。これから年末にかけて、さまざまな切り口で1年を総括するレポートが出てくるので、どんな1年だったのか振り返るいい機会として、こういったレポートが活用できるかも知れませんね。
3. Instagram、クリエイターの収益化ツールを強化
Instagramは米国時間で11月6日、クリエイターが投稿したリール動画に対してファンがバーチャルギフトを購入してサポートできる「ギフト」機能を日本でも導入したことを発表しました。また、年末までの期間限定で、投稿したリール動画や写真のパフォーマンスに応じてクリエイターに報酬が支払われるボーナスプログラムのテストを、日本を含む一部の国で行う予定です。
Instagramギフトは、クリエイターがファンのサポートを通じて収益を上げることができる機能です。お気に入りのリール動画を見つけた利用者は、Instagram上で購入できる「スター」というバーチャルギフトをクリエイターに贈ることで、動画を楽しんだことを伝えることができます。クリエイターはスターの数に応じて収益を得ることができます。
ギフトは利用者が持っているスターの残高から送られるため、初めてギフトを贈るときや充分な数のスターが無いときは、まずスターパックを購入します。スターパックは45スター で70円、140スターで430円、300スターで860円の3通りです。
Instagramギフトの導入より、ファンはよりクリエイターとつながりを持つ機会が得られるようになりました。ギフトを受け取るためには特定の条件をクリアする必要がありますが、本機能はビジネスアカウントでも利用可能であるため、Instagramを活発に活用している事業者の方にとっては物販以外の新たな収益源として期待できるのではないでしょうか。
4.デジタルガレージとシステムインテグレータが共同出資で新会社設立
株式会社デジタルガレージは、デジタルガレージの子会社で決済事業を手がける株式会社DGフィナンシャルテクノロジーと、EC事業のパイオニアである株式会社システムインテグレータとの共同出資により、2023年12月を目途にECサイト構築を軸にECビジネスをテクノロジーで支援する新会社「株式会社DGコマース」を設立する予定と発表がありました。
DGグループは、マーケティングやECサイト構築、決済ソリューションの提供、不正検知のノウハウ、顧客行動や購買データなどの分析・活用など、ECビジネスに関するあらゆる活動を効果的に支援していきます。加えて、設立予定の新会社では、システムインテグレータ社が有するオムニチャネル、越境ECなど、さまざまなネットビジネスを支えてきた最新のEC基盤や技術と、デジタルガレージが有する決済領域の技術力、web3やブロックチェーン、人工知能(AI)といった最先端テクノジーを社会実装していくノウハウとをかけ合わせ、最短開発期間で最多決済手段を利用可能な「次世代決済API」をはじめとする、先進的なサービスを提供していくとのことです
業界でも規模の大きい2社が共同出資により新会社を設立することで、どのような形になっていくのか期待が高まりますね。
5.ファッションサイトでユーザーが参考にする口コミは?
株式会社レビューが運営する暮らしに役立つ情報メディア「口コミの森」は、日本全国の10代以上の方を対象に「ファッションサイト・ブランドのどんな内容の口コミを参考にするか」についてのアンケート調査を実施しました。
もっとも票数を集めたのは「サイズ」、次に「品質」と、どちらもECサイト上だけでは確認しづらいポイントとなっています。ファッションアイテムを取り扱う事業者の方は、着衣モデルの伸長や体重、着衣アイテムのサイズなど商品単体だけでは得られない情報量を増やすことでお客様にお買い物を安心していただけるようになるかもしれませんね。
以上、ECの未来®NEWSでした。