【ECの未来®NEWS】ラクマ商品が楽天市場で出品開始!中古ECの購入体験を強化!2025/12/5-12/11

      1. 2025年12月5日から12月11日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供です。

    本日ご紹介するニュースは次の5つです。
    1、ラクマ商品が楽天市場で出品開始!中古ECの購入体験を強化
    2、Shopifyが大型AIアップデートにより店舗運営と顧客体験を大幅強化
    3、BASEが越境ECを自動化し中小ブランドの海外販売を加速
    4、ZOZOが20年分の購買データを公開!ファッションの変化を明らかに
    5、JRが荷物専用新幹線を導入。高速物流で地域産品の輸送価値を向上

    1.ラクマ商品が楽天市場で出品開始!中古ECの購入体験を強化
    「楽天ラクマ」は12月22日から、楽天市場内に公式リユース店「Reuse Select by Rakuten Rakuma」を出店し、一部商品の試験販売を開始します。個人出品された商品が楽天市場で購入可能となり、取引主体は楽天側が担うため、返品・補償対応を含めた“楽天基準”の安心・安全が適用されます。従来の個人間取引の不安を軽減しつつ、ラクマ出品者には新たな販路が提供される点が大きな特徴です。本施策では、出品者が申込ページから連携を申請し、ラクマが基準を満たした商品を選定。発送は通常のラクマ手続きと同一で、住所を伏せたまま取引できる匿名配送にも対応します。また「ラクマ最強鑑定」の“お届け前鑑定”対象ブランド品は、楽天ラクマが無料で鑑定を実施。鑑定済み商品が市場で販売されることで、ユーザーは品質に対する信頼性をより確保できます。対象カテゴリは「エンタメ・ホビー」「レディース」「メンズ」の3領域。楽天は本取り組みを通じ、安心して中古品を購入できる環境整備と循環型社会の促進を目指すとしています。

    2.Shopifyが大型AIアップデートにより店舗運営と顧客体験を大幅強化
    Shopifyは「Winter ’26 Edition – RenAIssance(ルネアイサンス)」を発表し、AI統合を中心とした150以上の新機能を公開しました。特に注目されるのは、AIアシスタント「Sidekick」の大幅アップデートで、自然言語のみでテーマ変更、管理アプリ生成、Shopify Flowの自動化ができるなど、日常業務の負担を軽減する機能が多数追加されています。ダッシュボードには事業者ごとの優先タスクを表示する導線も強化され、運営効率が一段と向上します。さらに、AI会話内に商品を自然表示できる「Agentic Storefronts」、顧客行動をAIでシミュレートする「SimGym」、本番環境で実験を実施できる「Rollouts」など、商品発見から改善サイクルまでをAIで完結させる設計が特徴です。越境利益インサイトレポートや、開発者向けAIネイティブ基盤の強化も同時展開され、日本企業のグローバル展開や高度な実装を後押しします。国内提供が未定の機能もありますが、Shopifyは「コマースの未来を再定義する大型版」と位置付け、事業者がどのチャネルでも一貫した体験を提供できる世界観を明示しています。

    3.BASEが越境ECを自動化し中小ブランドの海外販売を加速
    BASEは2026年1月、「かんたん海外販売」を正式提供します。エントリーするだけで海外向け販売が開始でき、海外カート・決済・送料算定・通関・再梱包・問い合わせ対応までを子会社の越境EC代行会社が一括処理。ショップ側は国内配送と同じ運用で済み、初期費用・固定費ゼロで参入可能です。従来、越境ECの大きな障壁となっていた“国別送料の算定”や“規制対応”“返品処理”が不要になる点が大きな特徴です。海外アクセス時には自動で海外専用カートを表示し、「販売可否判定」「送料自動算出」「海外決済対応」を即時で実行。購入導線が外部モールに飛ぶこともなく、100か国以上への販売が1つのカート内で完結します。5年間で海外注文が約15倍となった背景や、利用ショップの7割以上が越境ECに「大変」と回答した調査結果も踏まえ、BASEは“負担ゼロの海外販売”を中小ブランドの成長戦略として位置付けています。ショップは商品開発やクリエイティブに集中しながら販路を広げられる構造が整い、越境EC参入の大きな転機となりそうです。

    4.ZOZOが20年分の購買データを公開!ファッションの変化を明らかに
    ZOZOは創業20周年を記念し、2004〜2025年の購買データを分析した「ファッション通販白書」を公開しました。9億点超の膨大なデータをもとに、気候変動・物価・働き方・景気など社会の変化が購買行動に与えてきた影響を体系化しています。特に顕著なのが“シーズンレス化”で、Tシャツの販売ピークは5〜7月から4〜8月へ拡大。一方でアウターは販売期間が短縮し、気温上昇がファッション消費に確実な変化を与えていることが示されました。また、物価高の中でも「3,000円未満のTシャツ」が定番化した背景や、バッグ・シューズ領域での“快適性重視”へのシフト、景気回復期に黒アイテム比率が上昇する相関など、行動データに基づく新たなインサイトも多数提示。47都道府県別分析では、北海道の“お家ファッション”、宮城の“コート文化”、東京の“サステナブル消費”、大阪の“サンバイザー特性”など、地域差の可視化も特徴です。ZOZOはデータを軸に、ファッション変化と地域特性を踏まえた新たな価値提供を継続するとしています。

    5.JRが荷物専用新幹線を導入。高速物流で地域産品の輸送価値を向上
    JR東日本は2026年3月23日から、E3系を改造した「荷物専用新幹線」を運行開始します。盛岡〜東京の車両センター間を結ぶ輸送で、最大17.4t・約1,000箱規模を高速で運ぶ構想です。座席をすべて撤去したフラット設計に鉄板と滑り止めを施し、カゴ台車のまま積載できるため、従来の新幹線活用より大幅な効率化を実現します。冷蔵品も車内電源を活用して輸送でき、鮮魚・青果など“鮮度が価値”となる商材との相性も高い仕様です。これまで「はこビュン」では食品・医療品など多様な輸送実績があり、首都圏での即日販売が可能になった事例も報告されています。さらに、JALとの連携による海外輸送「JAL de はこビュン」、日本郵政との協業、上野駅「つながる産直市」での活用など、広域ネットワークを活かした地域振興施策も展開予定。物流2024年問題下で求められる効率化・脱炭素・人手不足対策に応えつつ、地方産品の販路拡大を後押しする新たな高速物流モデルとして注目されています。

    https://youtu.be/mXI9kWyxMxk

    以上、ECの未来®NEWSでした。

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