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- 2025年10月31日から11月6日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供です。
本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1、ヤマト運輸が当日配送と県内運賃を新設 利便性と柔軟な価格設計を強化
2、LOWYAが渋谷に初の体験型店舗を開設 Vision Proで3D家具配置を体験
3、メルカリが「メルカリBiz配送」を開始 ショップ事業者の出荷を効率化
4、TikTok ShopとShopifyが公式連携 動画とECをつなぐ販売体験を強化
5、ZOZOTOWNが沖縄にも即日配送を拡大 全国41都道府県で展開完了1.ヤマト運輸が当日配送と県内運賃を新設 利便性と柔軟な価格設計を強化
ヤマト運輸は2025年11月10日から、午前中に預かった荷物を当日中に届ける「宅急便当日配送サービス」と、同一都道府県内の荷物を対象とした新運賃区分を開始します。EC需要の増大と多様化する顧客ニーズに対応する取り組みです。
「宅急便当日配送」は営業所持ち込みで利用可能。午前中の受付分を最短14時以降に届けられ、料金は通常運賃に550円(税込)を加算します。11月5日〜9日の期間中は追加料金なしで利用できる特典も設けられていました。対象は宅急便、クール宅急便、宅急便コンパクト、宅急便コレクト。一方の「同一都道府県内運賃」では、発着地が同一都道府県内の場合に新たな運賃体系を適用。たとえば東京都発→東京都着(60サイズ)の場合、現行940円から790円へと約16%引き下げられます。家庭菜園の野菜やギフト配送など、県内需要を意識した設計です。ヤマト運輸はこれらの新施策を通じ、配送のスピードと価格の柔軟性を両立し、宅急便事業の基盤強化を進めるとしています。2.LOWYAが渋谷に初の体験型店舗を開設 Vision Proで3D家具配置を体験
家具・インテリアブランド「LOWYA」を展開するベガコーポレーションは、ブランド初の体験型ストア「LOWYA渋谷宮益坂店」を2025年12月19日に期間限定でオープンします。約400点の展示に加え、Appleの空間デバイス「Vision Pro」を活用した3D家具配置体験を提供します。
アプリ「おくROOM®」で自宅間取りを再現し、店舗でVision Proを装着すると、自身がデザインした部屋がバーチャル空間に立体的に表示される仕組み。家具の配置やサイズ感を体感でき、購入前の不安を軽減します。また、SNS総フォロワー220万人を超えるLOWYAは、2階にライブ配信スタジオを併設。SNSチームと顧客が交流できるイベントも予定しています。専属スタイリストによる最新コーディネートや人気商品の展示も充実。オープン記念イベントでは来店者向けプレゼントも実施される予定です。関東初の路面店となる同店舗は、デジタルとリアルを融合した購買体験の新モデルとして注目されています。3.メルカリが「メルカリBiz配送」を開始 ショップ事業者の出荷を効率化
メルカリは11月4日より、ECプラットフォーム「メルカリShops」に出店する事業者向けに新配送サービス「メルカリBiz配送」を提供開始しました。ヤマト運輸の「B2クラウド」とAPI連携し、送り状の一括発行や地帯別料金設定などに対応。事業者の出荷作業を効率化します。「メルカリBiz配送」は、従来の「らくらくメルカリ便」にない法人向け機能を搭載。複数注文の同時処理、事業者名入り送り状、購入者負担の送料設定などが可能です。クール便や200サイズまで対応し、食品など温度管理が必要な商材にも利用できます。また、出店者は既存の「らくらくメルカリ便」と併用可能。複雑な料金管理や発送作業を削減し、商品開発や販促に集中できる環境を整えます。メルカリは今後も「Shops」事業者支援を通じて、個人から法人まで幅広い販売者の事業成長を後押ししていく方針です。4.TikTok ShopとShopifyが公式連携 動画とECをつなぐ販売体験を強化
TikTokのEC機能「TikTok Shop」が、Shopifyとの公式連携を発表。日本国内でも「TikTok for Shopify」アプリの提供が始まりました。これにより、Shopify販売者は管理画面から直接TikTok Shopと接続し、商品登録・在庫・受注を一元管理できるようになります。
アプリはShopify App Storeから無料で導入でき、設定も数ステップで完了。両プラットフォームでメールアドレスを共通にすれば、安全かつスムーズに連携可能です。主要配送業者との自動マッピングにも対応し、発送追跡も一括管理できます。
TikTok Shop JapanのCarlos Qiu氏は「Shopifyとの連携により、日本の販売者が動画を通じて新しい顧客と出会う機会を拡大できる」とコメント。Shopify Japanの馬場道生氏も「動画を起点とした購買行動の進化を支援する」と述べています。
動画×ECの融合が進む中、この連携は「ソーシャルコマース」拡大の重要な転換点となりそうです。5.ZOZOTOWNが沖縄にも即日配送を拡大 全国41都道府県で展開完了
ZOZOTOWNは10月30日より、即日配送サービスの対象エリアに沖縄県を追加し、全国41都道府県での提供を実現しました。手数料は税込350円で、別途送料330円が必要です。沖縄では0時〜7時59分の注文で翌日18時以降、8時以降の注文で翌々日18時以降にお届け可能になります。同社は2020年に非対面受け取りサービス「EAZY」をEC業界で初導入。さらに2024年からは環境負荷軽減を目的とした「ゆっくり配送」も展開しており、スピードとサステナビリティの両立を図っています。今回の即日配送拡大により、急ぎのニーズにも対応できる配送体制が全国で整備されました。ZOZOは「利便性の向上と社会課題の解決を両立するEC物流を推進していく」としています。以上、ECの未来®NEWSでした。
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