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- 2025年10月24日から10月30日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供です。
本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1、ShopifyがBFCM調査を発表 日本の平均支出15,387円で過去最高に
2、カインズが工具ECの大都を完全子会社化へ プロ向け市場で新モデル構築
3、SHOPLISTが出荷代行サービスを開始 マルチチャネル物流を最適化
4、LINEヤフーが「ビジネスプロフィール」導入 LINE公式が企業の玄関口に
5、花王が新D2Cブランド立ち上げ 姿勢ゆがみ解析で健康サポートを提案1.ShopifyがBFCM調査を発表 日本の平均支出15,387円で過去最高に
Shopify Japanは、ブラックフライデー・サイバーマンデーおよび年末商戦に関する最新調査を発表しました。日本の平均支出予定額は前年比16%増の15,387円と、過去最高を更新。18〜34歳では42%が「5万円以上の支出を見込む」と回答し、若年層を中心に購買意欲の高まりが見られます。また、51%の消費者が「AIでお得情報を検索する」と答え、購買行動に生成AIが組み込まれつつあることが明らかに。特に商品発見や価格比較でのAI活用意向が強く、消費者の購買体験がデジタル中心へとシフトしています。一方で、67%が「人から購入することが重要」とも回答。企業に対してはスピード・信頼性・パーソナライズを備えた“一貫したコマース体験”の提供が求められています。Shopifyの馬場道生カントリーマネージャーは「今年のBFCMは日本でも最大規模になる」と述べ、AI活用と顧客接点強化が年末商戦の成否を左右すると指摘しました。2.カインズが工具ECの大都を完全子会社化へ プロ向け市場で新モデル構築
株式会社カインズは、工具EC大手・株式会社大都の全株式取得に向けた基本合意を締結したと発表しました。カインズの全国250店舗網と、大都が展開するBtoB向けEC「トラノテ」を連携させ、プロフェッショナル市場で新たなビジネスモデルを構築します。両社は2016年から業務提携を進めており、今回の完全子会社化でリアルとデジタルを融合したサービス展開を加速。職人や建設業者向けの“必要な道具を確実に、すぐに届ける”体制を強化します。建設業界では人手不足と資材高騰が続くなか、業務効率化と安定供給を両立するプラットフォーム整備が急務。カインズは「C’z PRO」など既存のプロ向け店舗とECを統合し、サプライチェーン全体を最適化する狙いです。12月下旬の株式譲渡完了後、DIY文化の普及とともにプロ市場での競争力を一段と高める方針です。3.SHOPLISTが出荷代行サービスを開始 マルチチャネル物流を最適化
SHOPLIST株式会社は、EC事業者向けの出荷代行サービス「Shoplist Direct」を2026年1月より本格展開します。Amazon・楽天・自社サイトなど複数チャネルの注文を一元的に処理し、365日稼働で波動対応も可能な新しい物流ソリューションです。自社で運営するファッションEC「Shoplist」の物流ノウハウを活かし、倉庫オペレーション・梱包資材・配送選定までを最適化。物流コストの削減と安定した配送品質の両立を実現します。特に繁忙期やセール期の出荷遅延を防ぐ体制が強みです。同社は今後、在庫管理や返品処理、需要予測などを含めたトータル物流支援へ発展させる計画。EC業界の「人手不足・配送コスト高」課題に対し、業界横断的な効率化を推進します。ファッションから汎用ECまで、物流の“共通基盤化”が進む注目の取り組みです。4.LINEヤフーが「ビジネスプロフィール」導入 LINE公式が企業の玄関口に
LINEヤフー株式会社は、法人向けサービス「LINE公式アカウント」に新機能「ビジネスプロフィール」を導入しました。住所・営業時間・公式サイトURLなどを一元表示できるようになり、今後は来店予約や商品購入機能も順次追加予定です。新プロフィールは、広告・CRM・販促などを統合する同社構想「Connect One」の中核を担う存在。LINE上で情報発信から購買までを完結させる仕組みを整え、企業と1億人超のユーザーを直接つなぐ新たな接点を提供します。加えて、「LINE Official Account Manager」上でアクションボタンを自由に設定・並び替え可能に。従来の単なるメッセージ配信から、店舗・ブランドの“デジタル玄関口”としての機能へと進化します。LINEヤフーは「オンラインとリアルをつなぐ最前線」として、中小企業のDX支援も強化しています。5.花王が新D2Cブランド立ち上げ 姿勢ゆがみ解析で健康サポートを提案
花王株式会社は、姿勢のゆがみに着目した新D2Cブランド「花王ライフケア研究所」を立ち上げ、無料アプリ「my Symmetry」とインソール「THE CORE」を11月26日に発売します。スマホをお腹に当てて歩くだけで姿勢のゆがみを解析し、改善に合わせたエクササイズを提案する世界初の仕組みです。「THE CORE」は、測定結果に基づき骨盤や関節の動きを補整するインソールで、アプリと連動し最適タイプを自動提案。花王はこれらを“日常のコンディショニング”として位置づけ、ヘルスケア領域に本格参入します。花王は「病気ではないけれど本調子ではない」という現代人の悩みに対し、研究知見とデジタル技術を融合させた新たな健康ソリューションを提供する方針。D2Cモデルによるブランド展開で、消費者との関係性をより深く築くことを目指しています。以上、ECの未来®NEWSでした。
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