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- 2025年9月26日から10月2日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供です。
本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1、メルカリが世界共通アプリを開始し越境ECを加速
2、ReFaがファンクラブ新設し限定特典でファン拡大
3、LINEヤフーが検索とECをAI進化させ買い物体験を刷新
4、楽天が外部メディア配信を強化し広告効果を最大化
5、LINEヤフーが広告を統合し一元運用で精度向上へ1.メルカリが世界共通アプリを開始し越境ECを加速
株式会社メルカリは9月30日、越境取引事業の新戦略を発表し、同社初となる世界共通アプリ「メルカリ グローバルアプリ」の提供を台湾・香港で開始しました。これにより海外の購入者は日本の「メルカリ」や「メルカリShops」の商品をシームレスに購入でき、言語・通貨・決済の壁をAI翻訳や多通貨対応で解消。さらに配送も一括でサポートされ、2026年1月には全品検品を導入するなど、安全・安心な取引体験を提供する方針です。国内事業者は「メルカリShops」から手間なく越境販売が可能となり、国際配送や通関、外国語対応などを同社が代行。決済はStripe、配送は佐川急便と連携し、安心体制を整備しています。今後3年以内に50以上、長期的には100以上の国・地域で展開する計画で、「越境するならメルカリ」という体験価値の確立を目指すとしています。2.ReFaがファンクラブ新設し限定特典でファン拡大
美容ブランド「ReFa(リファ)」を展開する株式会社MTGは9月30日、ハートデザインアイテム愛好家向けのファンクラブ「Club Aira(クラブアイラ)」を新設しました。これは新ライン「ReFa HEART」の誕生に合わせた施策で、ファンが安心して限定商品や先行販売特典を楽しめる仕組みを提供します。背景には、2022年の「ReFa HEART BRUSH」、2024年の「ReFa HEART COMB Aira」、2025年の「ReFa HEART MIRROR」など、ハートデザイン製品が人気を博す一方、転売や模倣品の問題も顕在化していたことがあります。ブランド側は「日常にもっとハートのときめきを届けたい」との思いから、真のファンに限定価値を提供し、ブランド体験を守る目的で新サービスを立ち上げました。会員区分は年会費8,100円の「VIP」、4,000円の「GOLD」、無料の「REGULAR」の3種類で、入会はMTGオンラインショップから可能。VIPやGOLD会員には、限定カラーの「ReFa HEART COMB Aira」「ReFa HEART MIRROR」やタンブラーなど豪華なウェルカムギフトが用意されています。さらに、会員限定商品や先行販売、予約優先など複数の特典があり、コレクター心をくすぐる内容となっています。今回のファンクラブは限定商品へのアクセスと特典により、熱心なファン層の囲い込みと長期的なロイヤルティ強化を狙う取り組みといえそうです。3.LINEヤフーが検索とECをAI進化させ買い物体験を刷新
LINEヤフー株式会社は10月上旬、「Yahoo!検索」と「Yahoo!ショッピング」において、生成AIを活用した新機能を相次ぎ公開しました。検索サービスには「お買い物AIアシスタント」を導入し、ユーザーが簡単な質問に答えるだけで家電を中心とした条件に合致する商品を最大5点まで提案。追加質問に応じて3点まで絞り込むことも可能で、Google CloudのVertex AIや商品比較サービス「マイベスト」のデータを活用し、詳細比較や口コミ要約も提供します。一方、Yahoo!ショッピングにはβ版としてチャット形式の対話型検索機能が追加されました。容量・機能・デザインなど具体的な要望を日常会話のように入力すると、AIが自動で適切な絞り込み条件に変換し、最適な商品リストを提示。「髪に優しいドライヤーは?」など曖昧な表現にも対応し、提示結果にはAIマッチスコアやレビュー要約、購入に適した日程も表示されるため、実店舗さながらの接客体験をオンラインで再現します。両機能の背景には、同社が実施した調査で6割以上のユーザーが「比較検討が難しい」と回答するなど、商品選びの課題が浮き彫りになったことがあります。生成AIをコンシェルジュとして活用することで、初心者や専門知識が乏しいユーザーでも効率的に商品に辿り着けるよう設計されており、購入満足度向上や返品率低下にも寄与する可能性があります。4.楽天が外部メディア配信を強化し広告効果を最大化
楽天グループ株式会社は9月30日、運用型広告「RMP – Unified Ads」の新メニュー「RMP – Unified Ads Boost Reach」を提供開始しました。従来は自社サービス内が中心だった配信先を、外部のデジタルメディアや動画プラットフォームへ拡大。70以上の楽天サービスで蓄積した消費行動データを活用し、幅広いメディアに一括配信できる仕組みを整えました。新メニューはディスプレイ広告と動画広告の2フォーマットを提供。コネクテッドTVやスマートフォン向けのインストリーム動画にも対応し、広告主は目的や訴求内容に応じた柔軟な活用が可能です。試験運用では楽天サービス内と外部メディア双方に配信した結果、リーチしたユーザーの重複率は約7%と低く、新規ユーザー層を効率的に広げられることが確認されています。楽天グループサービス外の配信先には、ファッション・コスメ・ニュース・動画配信など外部メディアも含まれます。これにより、広告主は多様な生活シーンに寄り添った接点を獲得でき、従来以上に立体的なマーケティングを展開できます。5.LINEヤフーが広告を統合し一元運用で精度向上へ
LINEヤフー株式会社は9月25日、同社が提供する「LINE広告」と「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」を統合し、2026年春から新サービス「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」として展開すると発表しました。これにより、これまで別々に運用してきた広告プラットフォームを一元化し、運用工数削減と広告効果の最大化を狙います。統合に伴い名称も変更され、「Yahoo!広告 検索広告」は「LINEヤフー広告 検索広告」に、「Yahoo!広告ネットワーク」「LINE広告ネットワーク」は「LINEヤフー広告ネットワーク」として統一されます。いずれも契約条件やサービス内容に大きな変更はなく、既存ユーザーは従来通り利用可能です。以上、ECの未来®NEWSでした。
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