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- 2025年8月15日から8月21日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供です。
本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1、TemuがFITIと提携し品質管理を強化
2、Instagram調査で男女差鮮明、保存投稿から購買55%超
3、Yahoo!ショッピングが審査厳格化で合格率4.2%に
4、PLAN-B調査で生成AI流入のCVRが自然検索を上回る
5、successfeeが永続マージン支払いを可能にする新システムを提供開始1.TemuがFITIと提携し品質管理を強化
オンラインマーケットプレイス「Temu」を運営するWhaleco Inc.は、韓国の試験認証機関FITI試験研究院と提携し、品質管理体制を強化すると発表しました。これにより、同社が取り扱う繊維やアパレル商品に対し、FITIが第三者試験サービスを提供し、既存の品質保証体制に独立した検証プロセスを加えることで、商品の一貫性や信頼性を確保します。FITIは1965年設立の公的認定機関で、韓国産業通商資源部が認定する国家認定機関KOLASの下、同国で初めて国際認定を受けた試験機関です。繊維や消費財、環境分野など幅広い試験・検査・認証を長年にわたり実施し、中国・ベトナムなど海外市場にも展開しています。今回の提携は昨年から協議を重ねた成果であり、実務的かつ多面的な協力体制が確立したことを受けて正式発表されました。FITIのユン・ジュギョン院長は「国際規格に準拠した独立かつ公正な試験・認証を通じて、安全で信頼できる購買環境を提供していく」と強調。Temu側も「韓国の消費者をはじめ世界中のお客様に安心を届けるため、信頼できる機関との協力を拡大する」とコメントしています。2.Instagram調査で男女差鮮明、保存投稿から購買55%超
クロス・マーケティンググループ傘下の株式会社エクスクリエは、2025年7月31日に全国15歳~69歳の男女2,400人を対象とした「SNSにおける購買行動~Instagram編~」調査を実施しました。調査では、情報収集や購買に至る過程で男女や世代ごとに異なる行動特性が浮き彫りになっています。女性は商品情報の収集にハッシュタグ検索を活用する割合が高く、特に中年層で顕著でした。一方、男性は広告経由での認知が多く、全体の4割以上がブランド公式アカウントを購買プロセス全般で参照しています。女性は段階ごとに参照する情報源が異なり、認知段階ではフォロー中のインフルエンサー、情報収集段階では一般ユーザー、比較検討ではフォロー外のインフルエンサーを参考にする傾向が確認されました。3.Yahoo!ショッピングが審査厳格化で合格率4.2%に
LINEヤフーが運営する「Yahoo!ショッピング」は、2025年上半期の取り組みをまとめた「安全・安心への取り組みレポート」を公開しました。出店審査や不正レビュー対応、不正決済対策の実績が示され、ユーザーと出店者双方にとって安全性の高い売り場づくりの進展が明らかになっています。特に注目されるのは出店審査の厳格化です。2024年には在庫証明やフリーメール利用禁止などが導入され、2025年上半期の合格率は前年同期比7ポイント減の4.2%に低下しました。これにより不正が疑われるストアの出店は大幅に抑制されました。また、途上審査も強化され、悪質なストアは減少傾向にあります。AI活用も大きな成果を生んでいます。2025年4月から導入された違反商品パトロールでは検知率が従来の3倍以上に向上。さらに、やらせレビュー対策では、2月から削除を自動化し、半年間で1,123ストア・45万件超の不正レビューを削除しました。クレジットカードの不正利用についても、自社開発システムの精度改善により、被害額は前年同期比41.2%減を記録しています。4.PLAN-B調査で生成AI流入のCVRが自然検索を上回る
SEOを主軸にデジタルマーケティング支援を行うPLAN-Bマーケティングパートナーズは、「LLM流入と自然検索流入の相関調査」を実施し、生成AI経由の流入が自然検索に比べて高いコンバージョン率を示すことを明らかにしました。調査によると、ChatGPTなど大規模言語モデルを経由した流入と自然検索流入には正の相関があり、検索エンジンで流入が多いページほど生成AI経由でも流入が多い傾向が判明しました。全体のセッションに占めるLLM流入比率は1.0%にとどまるものの、CVRは自然検索0.45%に対しLLM流入が1.24%と明確に上回っています。AIが文脈に沿った適切な情報を提示することで、質の高い流入が生まれていると考えられます。特に「ニュース・お知らせ」や「コンテンツ・メディア」カテゴリでは、LLM経由の成果が高水準に。一次情報としての独自性や引用されやすい再利用性が評価要因とされ、企業独自の情報発信がAI経由流入を増やす鍵であることが示されました。また、業界特化記事がLLM流入比率2.74%と成果を上げる一方、「◯◯とは」「使い方」といった一般的な解説記事は成果が低い傾向も明らかになっています。同社は、SEOに加えて生成AIに参照されやすい独自情報や専門性を持ったコンテンツ設計が、今後のマーケティング戦略に不可欠になると指摘しています。5.successfeeが永続マージン支払いを可能にする新システムを提供開始
successfee株式会社は2025年8月18日、成功報酬型パートナー契約管理システム「successfee(サクセスフィー)」のβ版の提供を開始しました。本システムは、従来困難とされていた「永続的なパートナーマージン支払い」と「事務処理の自動化」を両立させ、EC事業者と販売協力パートナー双方にとって持続的なWin-Winの関係構築を支援します。最大の特徴は、一度紹介した顧客の再購入も自動的にパートナーへ紐づけ、継続的にマージンを支払う特許取得の「永続マージンシステム」です。これによりインフルエンサーやアフィリエイターは安定的な収益を得られ、モチベーションの長期維持が可能となります。加えて、売上確認から振込までの一連の事務処理をシステムが自動化。専用URLやQRコードの自動発行により、契約翌日から即座にプロモーションを開始できる仕組みも整備されています。Shopifyをはじめ主要ECカートとの連携に対応し、HTML知識不要で導入可能。successfee社は今後、最適なパートナーを効率的に見つけられる「ビジネスパートナーマッチングサービス」の展開も予定。高騰する広告コストに代わる顧客獲得手法として、人的ネットワークを活用した新たなパートナーシップマーケティングの基盤づくりを目指す方針です。以上、ECの未来®NEWSでした。
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