-
- 2025年5月30日から6月5日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供です。
本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1、BASE、TikTok Shop連携アプリを提供開始
2、若年層の3割が生成AIで商品・サービスを比較
3、ファッションECのnugu、現代百貨店から約30億円の戦略的投資を獲得
4、セブン-イレブンらがARグラスを活用した購買体験の実証実験を開始
5、BeReal活用実態調査、インフルエンサーの視点から可能性を探る
1.BASE、TikTok Shop連携アプリを提供開始
ネットショップ作成サービス「BASE」を運営するBASE株式会社は、ショートムービープラットフォーム「TikTok」上で商品を直接販売できる「TikTok Shop」とAPI連携した「TikTok Shop連携 App」の提供を開始しました。この連携アプリにより、「BASE」を利用しているネットショップオーナーは、管理画面に登録している商品情報や在庫数を「TikTok Shop」へスムーズに連携させることが可能になります。「TikTok Shop」は海外ですでに成功を収めているEC機能であり、日本国内では2025年夏から秋にかけてローンチ予定と発表されています。BASEは今回のApp提供を先行開始することで、利用ショップの「TikTok Shop」での販売開始に向けた準備をサポートする取り組みを行っています。このAppを導入することで、「BASE」を利用しているネットショップと「TikTok Shop」をスムーズに連携させることができます。連携後は、「BASE」の管理画面に登録している商品情報や在庫数を「BASE」から「TikTok Shop」に自動連携することが可能となります。
2.若年層の3割が生成AIで商品・サービスを比較
SEOコンサルティング会社の株式会社メディアリーチが全国1,008名を対象に実施した調査によると、若年層の約3割が生成AIを活用して商品・サービス・企業を検索・比較していることが明らかになりました。調査では、全体の21.3%が生成AIで商品・サービス・企業を検索・比較した経験があると回答。特に10代〜30代の若年層では約3割が該当し、生成AIを活用した新しい消費行動が広がっていることが示されています。また、生成AIで商品・サービス・企業を検索・比較する際によく入力する質問内容としては、「おすすめ」「評判や口コミ」「ランキング」などが多く挙げられ、パーソナライズ志向の検索スタイルが主流となっていることがわかりました。
3.ファッションECのnugu、現代百貨店から約30億円の戦略的投資を獲得
韓国ソウルに本社を置く株式会社mediquitous(メディクォータス)が運営するファッションECプラットフォーム「nugu」は、韓国の大手流通グループである現代(ヒュンダイ)百貨店より約30億円規模の戦略的投資を受けたことを発表しました。「nugu」は2020年に日本市場でローンチされ、Z世代をターゲットとした韓国ブランド中心のキュレーション型コンテンツと効果的なインフルエンサーマーケティング戦略を展開することで急速な成長を遂げてきました。今回の投資は、現代百貨店が推進する韓国コンテンツの日本展開事業「THE HYUNDAI GLOBAL」の戦略的拡張の一環として位置づけられており、今後は「nugu」プラットフォーム内に「THE HYUNDAI GLOBAL」韓国ファッション専門館を開設する予定です。さらに、2025年下半期以降は日本の主要都市におけるオフライン販売網の拡大と大型フラッグシップストアの展開も計画されており、日韓のファッション市場の連携強化が期待されています。
4.セブン-イレブンらがARグラスを活用した購買体験の実証実験を開始
株式会社三井住友フィナンシャルグループ、Cellid(セリッド)株式会社、株式会社セブン-イレブン・ジャパンの3社は、2025年6月2日より、ARグラスを活用した新しい購買体験の実証実験を開始しました。この実証実験では、三井住友銀行東館内のセブン-イレブン店舗において、従業員がCellid開発のARグラスを使用し、購買に必要な「本人確認」「商品認識」「商品決済」などの基本機能に加え、「商品レコメンド表示」「商品陳列棚案内」などのARグラスならではの機能を段階的に検証していきます。SMBCグループは、ARグラスをスマートフォンに代わる新たな顧客インターフェースとして注目しており、2023年11月からCellidと連携し、ARグラスを活用した次世代サービスの可能性について検討を重ねてきました。本実証実験を通じて、現実空間にデジタル情報を重ね合わせることで、直感的でシームレスな体験を提供し、日常生活や購買行動における利便性向上の可能性を模索します。今後は、ARグラスを活用した協業の具体化を進めるとともに、さまざまな領域における応用可能性についても検討を継続していく方針です。
5.BeReal活用実態調査、インフルエンサーの視点から可能性を探る
LIDDELL株式会社は、SNSアプリ「BeReal」の使用経験があるインフルエンサーを対象にアンケート調査を実施し、BeRealの使用実態や企業プロモーションの可能性についてのレポートを公開しました。調査によると、BeRealの利用歴は1年未満が半数を占め、利用頻度は「月に3回〜5回程度」が最も多い結果となりました。また、BeRealの特徴である「フィルターや加工ができないリアルさ」や「通知から2分以内に投稿する日常感」を好意的に受け止める声が多く、SNS疲れしにくいとの意見も見られました。企業案件としての活用については、約98%のインフルエンサーがBeRealでの案件経験がないと回答しましたが、BeRealならではのリアルさや素の感想を活かしたプロモーションには可能性を感じているとの意見が多く寄せられました。特に「コスメ・美容」や「ファッション・アパレル」などの商材がBeRealでの企業タイアップに向いていると考えられています。企業からのBeRealを活用した施策への協力については、「普段の投稿内に自然に入れ込む」形式が最も好まれ、次いで「商品モニター体験の様子をそのまま投稿」や「タイム通知と連動したリアル投稿」などが挙げられました。この調査結果は、BeRealの特性を活かした自然体のプロモーションが、インフルエンサーと企業の双方にとって有益である可能性を示唆しています。
以上、ECの未来®NEWSでした。
EC運営に役立つ資料が満載!

EC運営に役立つセミナーを毎月開催中!

当社のEC運営代行サービスについて
