今回ゲスト、国際ビジネス連結機構 劉 世彦 氏は、化粧品メーカーや貿易事業に携わり、アジアを中心に諸外国とのコネクションを構築。現在、海外とのライブコマース事業を推進しています。
劉氏に『ライブコマース』についてお話をお伺いしました!
▽アジアの国々のライブコマース事情
マレーシアでは5月にライブコマースだけで上場した企業がありますが、おそらくアジアで初めてじゃないかと思います。マレーシアでは1回のライブで1億ぐらい売るのです。マレーシアは多民族国家ですが、中華系チャンネルとそれ以外で2極化しているのが特徴です。マレー系ではハラル認証のものでないと紹介できないのです。テレビショッピングに近い形でFacebookを介してやっています。マレーシアではTikTokではなくFacebookが人気です。インドネシアではTokopediaという巨大ECサイトがあります。TikTokの人気が出すぎて政府が条件付きで動画コマースを禁止にしたんです。権利をTokopediaに売ったらいいという条件です。しかし日本と同じで強いライバーさんがいないのが現状で、弊社と組んでいるライブコマースの会社が一番大きいです。実際に行ってみて感動したんですが、ショッピングモールのワンフロアが会社なんです。そこにライブ部屋が何部屋もあるんです。そこにライバーさんに来てもらって、そこでライブをやっていいよ、という場を提供しているんです。商品としてのランキング、ライバーとしてのランキング、売り上げなどのランキングもあって、ライバーがいないなかでも競争してもらって、発展途上です。台湾では、強いライバーさんが多くいて、10位ぐらいでも、月商5億円くらい、年商60億くらい稼いでいます。これは国民性とその経済力が大きいです。税金が安くて半導体産業が盛んなので景気もいいです。そして投げ銭から始まったライブコマースになれているので、消費者がライブコマースで買うことに抵抗がないです。芸能事務所みたいなライバー事務所みたいのも存在して、1人の売れるライバーさんを育てるのに1億かかるらしいです。カリキュラム、勉強、考え方、私生活から何か何まで整えるそうです。リアルイベントもやりますので、芸能人と同じで、そういうライバーになること自体が夢になりえます。ライバーさんは多分歳重ねれば重ねるほど上手くなります。5時間6時間ぶっ通してずっと喋っているので体力の問題もあります。
▽日本はどうする?
色んなステップがあると思っています。今の日本はインドネシアに近いところがあると思うので、インフルエンサーで儲かってない人たちをうまく囲い込んで、ライブコマースをしたくなる理由付けをするのが大事だと思います。素人さんや今からライブコマースをする人たちを支援する環境を僕らの社団法人でもやろうかと思っています。マレーシアの上場した会社さんなどを顧問のようにして、ライブコマースの学校を作りたいと思っています。1人のライバーさんを強く育てに行くよりは、人数を増やしつつ、全体に対する講義、学校みたいなものをつくって推し進めていけば道があるのではないかと思うんです。日本全体のライブ自助の底上げにもなるし、実際教えてもらっている人が実践で学ぶこともできるわけです。それが良かったら、テストであげるからこれちょっと売ってみるといったこともできます。インフルエンサーが、小学生がなりたいナンバーワンになるのなら、ライバーもありだと思います。専業主婦の方などは、裏側のショップの設定や配送などをセットアップしてあげて、フォローしたらいいと思っているのです。国際ビジネス連結機構では1番最初の取っ掛かりがライブコマースで、その先に僕らがやっている海外進出にこう目を向けていただいて、日本経済も良くなることを目指しています。
この他にも盛りだくさん、『ライブコマース』について公開しています!
海外のライブコマース事情について、ご関心をお持ちの企業様のご参考になるかと思います!
それでは劉氏流『ライブコマース』についてぜひお楽しみください!
~第314回 ゲスト~
劉 世彦 氏
一般社団法人 国際ビジネス連結機構
理事
1989年4月2日生まれ。23歳で株式会社GPトレーディングを創業し、化粧品メーカーや貿易事業に携わり、アジアを中心に諸外国とのコネクションを構築。2025年に一般社団法人国際ビジネス連結機構の理事に就任し、海外コンテンツ担当に。その中でもライブコマースを推し進めて海外のトップライバーを日本に招致して日本商品の海外進出をサポートしています。
EC運営に役立つ資料が満載!

EC運営に役立つセミナーを毎月開催中!

当社のEC運営代行サービスについて
